
京都の紅葉を楽しむならおすすめなのがトロッコ嵯峨駅からトロッコ亀岡駅までの約7.3㎞を結ぶ嵯峨野トロッコ列車です。列車からの美しい景色はもちろん、沿線の観光スポット巡りにも便利な路線です。今回は、嵯峨野トロッコ列車沿線の紅葉の名所と、前売乗車券の購入方法などについてご紹介いたします。
嵯峨野トロッコ列車は、トロッコ嵯峨駅からトロッコ亀岡駅までの約7.3㎞、約25分の道のりを結ぶ路線です。紅葉が美しいとされる多くの観光スポットが点在している嵐山を、トロッコ列車に乗って巡ることもでき、秋になると特に多くの観光客が訪れます。美しく景色を見られる場所では速度を落として走ってくれるので、ゆっくり紅葉を楽しむことができます。内装はどこか懐かしいクラシカルな雰囲気で、寒い季節には石炭ストーブも登場するのだそうです。おすすめの号車はなんと言っても「ザ・リッチ号」と名のつく5号車です。この号車の最大の特徴は窓ガラスがないことです。こちらの号車では目で景色を楽しみながら、肌で風を感じて、耳で音を聞いてと、正に五感で景色を楽しむことができます。乗車料金:大人620円・小人310円(普通運賃(片道)乗車区間に関わらず均一です)
交通アクセス
嵐山トロッコ列車沿いの紅葉の見ごろは?
嵯峨野トロッコ列車の混雑具合は?
嵯峨野トロッコ列車沿線の紅葉スポット
常寂光寺
紅葉の美しい小倉山の中腹に位置しているのが常寂光寺です。このお寺は、平安の歌人である藤原定家の山荘「時雨亭」があったと伝えられています。常寂光寺の名前の由来は「常寂光土」という仏様のいらっしゃる理想郷から来ているようで、その名も頷ける美しい景色が秋には眼前に広がります。紅葉の見ごろは、11月中旬から12月上旬とされ、シーズンになると多くの観光客が美しい紅葉を一目見ようと訪れます。色鮮やかに色づいたイロハモミジやオオモミジが石段を覆い、その石段をのぼり後ろを振り向くと、紅葉した木々にうめつくされた嵯峨野を一望することができるのです。紅葉の終わり頃に訪れると美しい散り紅葉や敷き紅葉を見ることもできますので、こちらもおすすめです。開館時間:9時00分~17時00分拝観料:500円
アクセス
京都府京都市右京区嵯峨小倉山小倉町3
- 嵯峨野トロッコ列車 トロッコ嵐山駅、徒歩10分
- JR山陰本線(嵯峨野線) 嵯峨嵐山駅、徒歩15分

天龍寺
京都市内の一番西に位置している天龍寺は、1339年に後醍醐天皇を供養するために足利尊氏が建立しました。天龍寺での紅葉の見どころは、大方丈裏の嵐山や庭園の西側に位置している亀山を借景にした雄大な曹源池庭園です。曹源池庭園は世界文化遺産に認定登録もされていることもあり、紅葉シーズン以外でも人気の観光名所です。曹源池庭園西の「紅葉のトンネル」も美しく、絶好の紅葉スポットとされています。天龍寺は朝の景色が非常に美しいので、比較的混雑も少ない朝早い時間帯がおすすめです。開館時間:8時30分~17時30分拝観料:庭園(曹源池・百花苑)高校生以上500円/小中学生300円諸堂(大方丈・書院・多宝殿)庭園拝観料に300円を加算法堂「雲龍図」特別公開 500円(公開日は基本的に土日祝ですが、春秋は毎日公開している場合があります)
アクセス
京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
- 嵯峨野トロッコ列車 トロッコ嵐山駅
- JR山陰本線(嵯峨野線) 嵯峨嵐山駅、徒歩13分

竹林の道
竹林の道で紅葉を見ることはできないのですが、京都・嵐山を訪れたら立ち寄りたい人気の観光スポットです。渡月橋の北側、嵯峨野に広がる竹林は、たくさんの竹林が生い茂る間を縫うように小径が張り巡らせています。秋のひんやりとした空気の中その小径を散歩してみてはいかがでしょうか?夜になるとライトアップされた竹林の幻想的な光景を堪能することができます。周囲の喧騒が嘘かのような、竹林の道だけの独特の雰囲気があり、一年を通して人気の観光スポットとなっています。宝厳院
宝厳院は、世界遺産天龍寺の塔頭寺院の一つです。「獅子吼の庭(ししくのにわ)」という庭園を紅葉の赤や黄色が鮮やかに彩ります。開館時間:9:00~17:00拝観料:大人500円・小中学生300円。本堂(襖絵)参拝は別途、大人500円、小中学生300円
アクセス
京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町36
- JR嵯峨嵐山駅から徒歩10分
- 京福電気鉄道嵐山駅から徒歩3分
嵯峨野トロッコ列車に乗車するには予約が必要?
一緒に体験してほしいアクティビティ
保津川下り
トロッコ嵯峨駅発と亀岡駅発では、嵯峨駅発の方が混んでいると言われていますが、その理由は亀岡駅から保津川下りを楽しめるからと言っても過言ではありません。トロッコ列車で嵯峨駅を出発し、亀岡駅からタクシーや京馬車などで保津川下り乗船場ヘ向かい、そこからゆっくり川下りを楽しむというのが、紅葉を贅沢に満喫できる言わずとしれたコースです。かつては無くてはならない木材の運送手段として、保津川は使われていたそうです。現在では運搬技術の発達により、運送手段という目的は影を潜め、観光用として川下りが楽しまれています。渓谷の美しさをさらに紅葉が惹き立て、人気のアクティビティとなっています。開館時間:9時00分~(15時30分または16時30分が最終)(天候により不定期)料金:大人4100円/4歳~小学生2700円
アクセス
京都府亀岡市保津町下中島2
- JR亀岡駅下車、徒歩8分
- 嵯峨野トロッコ列車 トロッコ亀岡駅下車、京馬車25分
- 嵯峨野トロッコ列車 トロッコ亀岡駅下車、京阪京都交通15分
京馬車
亀岡の穴場スポット、「京馬車」に乗って雄大な自然をのんびり過ごすのもおすすめです。トロッコ列車の「亀岡駅」を降りてすぐのところにある「京馬車」は、乗客が向かい合って座る乗り合い馬車です。保津川沿いをゆっくりのんびり移動するので、トロッコ列車とはまた違った目線で紅葉を楽しむことができます。馬の軽快な足音や保津川のせせらぎの音、風が馬車内を通り過ぎていく心地よさを感じて、心を癒してみてはいかがでしょうか。~保津川乗船場コース~【乗り場】:トロッコ列車「亀岡駅」より徒歩1分【コース内容】:片道運行(10時出船の保津川下りの舟と、概ね連絡するように運行しています。保津川下りで「亀岡駅」へ戻れますし、近くにはJR「亀岡駅」もあります。)【料金】:大人/1,200円 小人/600円(3歳以下は無料)【出発時刻】:①9:35 ②10:35 ③11:35 ④12:35 ⑤13:35 ⑥14:35(1時間に1本です)【所要時間】:約25分【運休日】:水曜日(不定休あり)
~周遊コース~【乗り場】:トロッコ列車「亀岡駅」より徒歩1分【コース内容】:往復運行(トロッコ「亀岡駅」から出発し、保津川沿いを散策し同じ道をUターンして出発点に戻るコースです。「保津川乗船場コース」よりも距離は短いです。)【料金】:大人・小人共通/600円(3歳以下は無料)【出発時刻】:①9:35 ②10:35 ③11:35 ④12:35 ⑤13:35 ⑥14:35(1時間に1本です)【所要時間】:約15分【運休日】:水曜日(不定休あり)
トロッコレンタサイクル
「トロッコ列車」に「保津川下りの船」、「京馬車」もゆっくり紅葉を楽しめますが、嵯峨野・嵐山の散策には自転車もおすすめです。自転車を借りて自分で好きな時間に好きな場所へ行き、紅葉を楽しむのもいいですよね。駅に近くて便利なのは、トロッコ「嵯峨駅」の目の前にある「トロッコおじさんのレンタサイクル」です。こちらのお店ではレンタル自転車は1泊2日の貸出もできます。身軽に散策ができるように、手荷物預かりサービスも行っているので気軽に利用できそうですね。※紅葉の時期の京都も寒くなってきていますので、自転車をご利用の際は、温かい服装をおすすめします。【料金】:各種以下の通り電動アシスト自転車→1,700円/日普通自転車→1,000円/日、1,600円/泊子供用自転車→800円/日手荷物一時預かり→1個 400円/日【貸出時間】:午前9時から午後5時まで(貸出は午後3時まで/返却は午後5じまで)※嵯峨駅店では、翌日 17:00 までの1泊2日貸し出しも実施しています。
まとめトロッコ嵯峨駅からトロッコ亀岡駅までの約7.3㎞を結ぶ嵯峨野トロッコ列車は、車窓から紅葉を楽しむことができるのはもちろん、沿線にも有名な紅葉の名所が点在しています。秋の紅葉シーズンは観光名所と同様に嵯峨野トロッコ列車も混雑が予想されますので、事前に前売乗車券を購入しておくことをおすすめします。混雑を避けたい方はトロッコおじさんのレンタサイクルで自転車を借りて、ゆっくり散策するのもいいですよ。